リド島にある一軒家レストランは日本語メニューが見物。無理して英語とか伊語とか頼まないでここは素直に日本語メニューを見て笑いながら注文しましょう。あれこれ想像するだけで食卓は盛り上がります。「クモガニのついたニョッキ」?クモ?カニ?ついた?(匡)
なんでも姪が大学で日本語を学んだらしい。「新鮮な魚の前菓」?前菜ね。「クモガニのついたニョッキ」、クモがくっついてるのか?うーん食べたくないぞ。「タリョリーニ」のパスタ、「サン・ジャックのグリと野菜のついた」、で終わっているけど、これはもしかして、ホタテ貝柱のグリルと野菜のタリオリーニのことだろうな、などなど、なかなか楽しめる。もちろん、すごくきちんと正しい日本語もあるけど、はずれているものはそのはずし方がはまっている。日本人の書いた、ちょっと違うかもね、というものとは別物なのだ。
さて、オーダーは、魚介の前菜盛り合わせ(カニ、小イワシ、イイダコ、シャコ、小海老)、スキエ(灰色の小海老、ゆでると桜色になる)のポレンタ添え。どちらもとても美味しい。新鮮だし、ポレンタもほかほかの練りたてですぱすぱ入ってしまう。シャコは先のAndriよりこっちのほうがさらに美味しいけど、カニはさっきのほうがよかったね、と話しながらぺろりとたいらげる。
パスタはどうする?とシャツ出しカメリエーレ氏が聞きに来る、そうねぇと一瞬迷うとすかさず、おすすめを持ってくるよ、と言う。じゃ、お願いします、と言いながら、うん、きっとあれだなと店に入った時にオーナーたちが食べていた、スカンピとズッキーニか何か野菜の長パスタだなと想像する。果たしてそのとおり。きっと他のお客(我々を除く3人)もこれを食べたんだろう。撮影用には野菜の飾り付けが仰々しく、もう一人分はノーマルに飾りなしでやってくる。
食べ終えて、(さぁセコンドだよ、と持ってきたらどうしよう)と恐れつつ、もう、お腹一杯です、コーヒーください、と頼む。シャツ出しカメリエーレ氏は、まぁそんなこと言わずに(この言葉がとても恐い)、ドルチェは?食後酒は?(ここで胸をなでおろす)と聞いてきた。じゃぁ、ドルチェの代わりにせめてズグロッピーノを、と頼んだ。それではその前に(!)というのでちとびびったが、ビスコッティやチョコの盛り合わせ、フランス風に言うと、プティフールがやってきた。とにかく目の前に出されたものはなんでも撮る、という原則にのっとり、これもデジカメ。ブラーノ島風ブッソライ(ドーナツ形のビスコッティ)とアマレッティ、砕いたナッツの入った、ちょっとバチチョコ風のチョコレート(でも数段美味しい)。(愛)
●Via Francesco Duodo,33 Lido Tel041-5265480 火曜昼、月曜休
2000年秋
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