フィレンツェ人に「行ったことなかったけれど、行ってみたらいい店だった」と言われていたが、我々もなかなか行く機会に恵まれなかった。
チェントロもチェントロだし、入り口はどうってことのない店だからなんとなく素通りになっていた。ところが中はすごくクラシックというか特殊である。壁画、深紅の緞帳など重々しい。カメリエーレは年寄りが基本。メニューもかなりクラシックである。ツーリスティックであるが、しっかりと“古都フィレンツェ”らしさを演出しているところに性根座っている感がある。
こういうところではやはりリボッリータなんかが似つかわしい。もう何十年も煮込んだような野菜と豆にパンが埋もれている。汁気はほとんどなく、火傷しそうに熱い。相当に手強いリボッリータである。けしてまずいのではない、もちろん美味しいと思うのだが、醸し出す“濃い”雰囲気に下手すると飲まれてしまうのだ。つまり、すぐお腹いっぱいになってしまう。でも、それがこのレストランの特徴であり、柔じゃない、そういう意味でも一度は来てみる価値はあると思う。(匡)
●店データ Via de'Tavolini,12r tel055-216215
2001年4月20日(金)
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