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不景気にも関わらずホテルはどんどんできる昨今。街を見下ろす高台に室数わずか18のプチ・ゴージャス・ホテル誕生もなぜ今?という感じがしないではない。しかし、時代の経過に従い人々の要求が細分化され、払うものには払う、無駄なものにはけして払わないという姿勢が定着した今、せっかくだからここは散財しよう、という21世紀のプチブル(古語)のクライアントを狙うのは案外正しいのかもしれない。
というわけで、このヴィッラ・ラ・ヴェデッタ、19世紀的ネオ・クラシック&リバティスタイルを現代解釈したという内装は、お泊まりいただいた人が確認するとして、ここでまな板にのせるのはもちろんダイニングである。席数35程、え?っと思うくらいこじんまりとしたスペースだが、部屋数18なら妥当なところか。もちろん、宿泊客以外の食事も可能だから、満室でその全員とビジターが一斉に食事するのは無理だけれど、まずそんなことはありえない。夜は予約したほうがいいに決まっているが、昼はフリでもOK。ただ、このレストランは作り置きトラットリアではないから、美味しく食べたいならやはり予約したほうがいい。
クリスタル、コロコダイル、シルクを使った今時デザインのインテリアで、ヴェネト出身、各地で修業し特にタイやシンガポールでの経験が長いシェフ、アンドレア・アッコルディのつくる繊細でしかし同時に味のポイントもしっかりとおさえた料理を楽しむ。テンプラ風フリット、うさぎのラヴィオリ、オマールとスカンピの温かいインサラータ仕立て。ポモドーロ・ビアンコのムース(トマトからエキスだけを漉し出して色のつかない純白のムース)や、ピエモンテから取り寄せるホイップ・バター、自家製のパンなどディテールもきちんとしている。
レストランからは直接街を眺めることはできないが、食前食後にテラスに出ればいいし、今日は美味しいものプラスちょっとこじゃれた雰囲気もほしいぞ、という時に、今、お勧めのスポットである。
●店データ Viale Michelangiolo,78 tel.055-681631 無休
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