たっぷりのツーリスト。英語かドイツ語があふれている。日本人の姿も多い。近所だし、いくつかのガイドでも紹介されているから、一度行ってみよう、ということで出かけてみた。外からもわかることだが、店内の明かりは蛍光灯。料理がおいしく見えるはずのない照明である。でも、にぎわっているのだからと入ってみる。まず、20,000lit.のフィクスメニューを持ってきた。日本語である。アラカルトはないのかと聞くと他のメニューを持ってきた。「日本人はたいていフィクスメニューだから」というのが最初のメニューを持ってきた理由だった。おいおい。
頼んだのは、パスタ・コルタ・アラ・ボスカイオーラ(きのこの香りがしない)、リゾ・アル・スーゴ・ディ・カルネ(文字どおり、ミートソースかけご飯。ソースが無味。)、セコンドのフリット・デル・ポッロ(とりのフリット)はフリット・ディ・カルチョーフィがついているはずだったのに、黙っているとじゃがいもが添えて出てきた。何の説明もない。聞くと「あぁ、終わっちゃったんだ」。先に言え。プリモの時点で不機嫌になっていたので、このポテトフライ付きとりのフリットがどんな味をしていたのか、完全に忘れてしまった。はっきり言って、どうしてみんなが行くのかわからない。料理もひどいが、ましてカメリエーレの態度はそれを上回ってひどい。ツーリストを完全に馬鹿にしているのだ。言葉がわからないのをいいことにかなりひどいことも言っている。(ま)
ここのリゾ・アル・スーゴ・ディ・カルネもすごいぞ。ボルディーノでの失敗にもめげずにまたしても米ものを頼んだら見事に外してしまった。一瞬ハヤシライスかと思っちゃった。白いお米の真ん中にちょぼんとミートソースがのっている。子供の頃、夕べのスパゲッティの残りのミートソースをご飯にかけて食べた時みたいだ。ははは。悲しすぎるぞ、マリオーネ。
しかもこの晩は団体できていた日本のおばさんがジプシーに財布をひったくられて「いや、だめ、やめて」とか「ギャー」とか「警察を呼べ」とかもう阿鼻叫喚で飯がどこを通ったのか分からなかった。それ以来この店には行っていないし、多分もう行くことはないと思う。こんなひどい店で食事するくらいならほんとに立ち食いのパニーノのほうがまし。これほど気分のわるい夜は後にも先にもこれっきりにしたい。(匡)
うちの近所なのでやむをえずほぼ毎日店の前を通る。まだ入ってる日本人観光客がいる。おーい、みんないい加減に目をさませ、そんな店入っちゃだめだって。ロトンダ読んでる人は当然行かないと思うけどまだこの店の実体を知らない知り合いにも知らせてくれ。(匡)
2003年からオーナーがあの元フィオレンティーナの名選手、1982年世界チャンピオン・アッズーリの1人ジャンカルロ・アントニオーニになった。複雑な心境。これで質もサービスも向上するといいんだけどなぁ。(匡)
●店データ Via della Spada
1998年3月4日
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