以前は別のオーナーによる経営だったと記憶しているが、いつのまにかフィレンツェの外人リストラトーレとしては第一人者と言われるスコットランド人ディヴィッド・ガードナーの御するところとなったようである。サンタ・クローチェ教会広場のすぐ脇(面しているわけではなく、ちょっとだけ教会の脇に入り込んだような位置にある)、ツーリストも通りすがりに覗き込んで行く、変哲のないトラットリア。メニューもクラシック路線だが、意外とヴェジタリアンものとちょっとした変わりネタも揃えている(カメリエーレ曰く)。
すごく美味しいかという問題は置いておいて、安心して食べられる(値段的にも)店だというのがここの一番のウリだと思う。夏の暑い時期だったので食欲は今一つ、食べたのはピーチ・アル・フランチェスカーノとサルシッチャ三種のマッシュポテト添え。ピーチはちゃんとピーチで、しこしこと腰があり、唐辛子入りのパンナとトマト、プロシュートのソースは辛さがほどほど(暑いときのパンナはちょっとパス、と思うけれど、この控えめにきいた辛さのお陰で結構いける)、サルシッチャは豚、チンタ・セネーゼ、イノシシが各一個ずつ、順番としてはやはり、豚からだんだんに味が濃いものへと移るのが妥当、しかし、どれも塩味はばしっと効いているので、合間にマッシュポテトで口直し。サルシッチャに対して随分マッシュポテトが多いなぁと思ったけれど、結構食べられるものです。でもやっぱり残したけれど。
ワインは、同オーナーの「バルドヴィーノ」「ベッコフィーノ」に次ぐだけあって、結構充実している。トスカーナだけでエチケット100は揃う。もちろん、北や南も多いけれど、あえてここで飲む必要はないでしょう。あくまでも気分ですが。
気分といえば、ここは典型的なトスカーナのトラットリアだと思って間違いない。それから、夜遅くなっても食べられるというのも貴重。実際に遅くに行ったことはないけれど、12時くらいに入ってもちゃんと食べられるらしい。
●店データ Largo Bargellini,16r (Piazza Santa Croce) tel055-241605
2001年7月14日(土)
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