カルミネ地区の人通りのあまり無い裏通りにあるので非常に静かである。多分通りがかって入る観光客はあんまりいないと思う。いいかえれば地元度が非常に高いのだろう。小さな中庭があってここでは気持ちよく食事が出来る。でもフィレンツェのどちらかというと下町地区なので、となりのアパートで奥さんが食事の支度をしているのが見えたり、洗濯物が干してあるのが見えたりする。でもそれだけにちょっと隠れ家的な空間なのである。料理は海のものが多いようだ(行ったのが金曜日だったから?)。
この日食べたのはアンティパストにはフィノッキーオーナとフェンネルのサラダ。もともとフィノッキオーナにはその名の通りフェンネルシードが入っているのでフェンネルの香りがするのだが、生フェンネルと合わせるとそれがいっそうひきたってよかった。プリモはほうぼうのソースのマルタッリアという手打ちパスタ、相方は手打ちフジッリのメランザーネソース。ほうぼうはイタリア語ではCapponeといいます、ちなみに。ここまでトレンティーノの白、ホフスタッターのゲヴルツトラミネールを合わせる。セコンドにフレッシュ・アンチョビのグラタンとControfiletto di Angus。これはキアニーノ種よりも脂の少ないアンガス種のコントロフィレット(Tボーンでいうフィレの部分の反対側、つまりロース肉の炭火焼き)である。
ドルチェのトルタも数種類あってココナッツとチョコのをとった。フィレンツェでうまい魚、ではなくうまい魚料理が食べられる店という意味では希有な存在である。メニューには他にもほうぼうのグリル、それにフィレンツェではここ以外では見たことがないあんこうもメニューにあった。それもみなさほど高くない。ちなみにこの日は2人で154,000lit。悪くない。(匡)
鰯のグラタンなんて簡単そうで以外と安心できる味のものは少ない。肉は食べたくない、でもちゃんと食べたい、という時におすすめです。ドルチェは上品かつ濃厚な味。チョコのテリーヌ仕立てはきちんとチョコレートの味がして良かった。(ま)
●店データ Via dell'Ardiglione 22 tel055-294744 日休
1999年3月6日(土) |