19時30分、イタリア人にとっては早く、旅行者にとってはやや遅いと思えるような中途半端な時間に行ってみた。もちろん一番乗り。夏だったから外はまだ明るい。
店内は濃い色のテーブルに、白いリネンのランチョンマット、ろうそく、磨かれたグラス、やや小ぶりなカトラリー。そしてよく見るとテーブルが一つ一つ違う。アンティークなのだという。これだけでちょっとしたこだわりが見え隠れしている。なんとなくセッティニャーノの「ラ・ソスタ・デル・ロッセリーノ」を思い出す。でも、あそこはオーナーが自ら厨房で作り、サービスも自分でしてしまう、シチリア頑固親父の徹底したマイワールドだが、ここはオーナーは別にいて、サービスは元エノテカ・ピンキオーリのメーテルドテルが仕切る。ちょっとねっとりとしたしゃべり方は、エノピン時代に培ったか。
料理は盛り付けにも心配った跡の見られるいわゆるレストラン料理風。食べたのは、ファゴッティーノ・ディ・ヴェルドゥーレ(野菜ムース三種のクレープ茶巾)、カレダニエッロ(小羊のオーブン焼き)。ボリューム多く、味はこっくり濃い。値段は安くないが、それなりの料理だと思う。特にドルチェは美味しかった。本当はセコンドで満腹だったのだが、勧められて、興味もそそられて、クレーマ・パスティッチエレのフルーツ添えを食べた。このクリームがとても美味で久しぶりにドルチェを全部平らげてしまった。少食だけどドルチェは食べたいという人は、セコンドまでを充分に調節して万全の態勢でドルチェに臨むといいでしょう。
それにしてもお客が少なかった。まだオープンしたての頃だったが、我々以外には9時過ぎにグループで(初めてらしい)やってきたイタリア人がいただけ。あまりにもヒマなのか、カメリエーレが外を行き交う通行人にショップカードを配っていたのがちょっと悲しかった。あれから2ヶ月が過ぎ、少しは固定客がついたかもしれない。近々再訪したい。 (匡)
●店データ Via Ghibellina,124r tel 055-2001098
2001年7月6日
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