なんだかよくわからない見出しで恐縮だがようするに、店は外見で判断しちゃいかんという見本のような店である。オンニッサンティの外れ、普段観光客は足を踏み入れないゾーンだが我々の近所でもある。存在は知っていた。うまいという噂も聞いていた。でも、前を通り過ぎる度に美味しいのかね、と疑問を抱いていたのである。しかし、美味しかった。
素朴な外観とはうってかわって店内はウナギの寝床状態で奥に細長くしかもエレガント。ほう、これはこれは、と案内されるままにテーブルに着くと先客は熟年のイタリア人カップルと同じく旅行者風のイタリア人カップルのみ。これはよさそうである。
ワインはあくまでもトスカーナ、値段もリーズナブル。自慢のスパゲッティ・アッラ・カレッティエラを取る。イタリアで一番美味しいカレッティエラ、と口コミの噂も聞くが、確かにうまい。でも昔のヴィナイーノのほうがよかった。セコンドのグラン・フリット・トスカーナはリンゴ、カルチチョーフィ、羊、ウサギと揚げ加減もちょうどよく迫力満点。フリットのうまさはトレ・パンケ並かもね。
とにかく食わず嫌いはいかん。脚を運んでこそ真実が分かるいい見本であった。多謝。(匡)
アルマンドとは創業者の名であり、現在はその娘(マンマ)が厨房に立ち、その娘のアレッサンドラがサービスにあたる。代々続く家族経営の典型的存在。家族経営だからこそできる店への愛情、誇りなどがそこここに感じられ、とても居心地がよい。市営劇場が近くにあるので音楽家、俳優の顧客も多く、古くはパヴァロッティ、メータなども来店。壁にはそうした音楽家たちの写真やサインが一杯にちりばめられているのも愛されている証拠。日本を代表する音楽家でもあるかの●澤征爾氏も来店したそうだが、サインは拒否なされたとか。(匡2005)
●店データBorgo Ognissanti,104r tel.055-216219 日曜、月昼休
2005年3月
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