一度は行かなくちゃと思っていた店の一つである。日本からの友人夫婦にお供して、ようやく行く機会ができた。フィレンツェの日本人料理人M氏推薦の店である。
期待たっぷり、いそいそと出かけた。結論。いきなりだけれど、思いっきりハズされた感じ。タイミングが悪かった、材料が……。そういったエクスキューズは無効。だって、旅行で来る人はどうなるのか。一回しか行かないのにそれをハズされたら恨み骨髄までといっても過言ではない。何がいけなかったのかというと、まずカメリエーレは慇懃無礼(丁寧失礼)、ソムリエは頼んだワインがないとなると、一段と高いのを勧める(言語同断)、そして意見は分かれるだろうが、料理の味にパンチがない。これは決定的かもしれない。オーダーが決まるとつき出し前菜が出てくる。この日はポロネギのフラン・トマトソース添え。これは優しいお味でよろしい。次にプリモでタラとひよこ豆のパッサート。上品だけれど、ひと塩足りない気がする。セコンドは仔牛肉のオイルマリネ・ミニトマトのオーブン焼き添え。これもだいぶ塩が足りない。言い換えれば上品なのだろうが、どこか日本のレストランでお食事している感じがする。イタリアらしくない。カメリエーレも料理も、客と距離を置こうとしているとしか思えない。期待していただけにがっかり度も激しい一夜だった。ちなみに、この日はドルチェも食べ、4人で487,000lit.。高いか安いか。高いに決まっている。(ま)
頼んだワインが切れていて、しかもより高いワインを平気で勧めるような店は信用できない。明らかに客じゃなくて人の懐具合ばっかり見ているから。オーダーの時点で気分が悪くなるような店で楽しい一夜が過ごせるわけがない。(匡)
その後この店の厨房で腕を振るうF氏と知り合い、数年ぶりに食べに出かけたところいい夜を過ごせた。料理もファンタジーにあふれていて美味しい。サービスも良かった。つまりは知り合いかどうかでかなりの落差が生じる店なのだろう。やはりどうしても心にひっかかるものがある。(匡)
2005年に移転、新規一新してやりなおし、というところか。店は一見の価値あり。サービスの冷たさもまだ残っているが、雰囲気は格段にUP。(匡)
●店データ Via Ghibellina52/54r tel 055-240618 月休
2002年3月
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